メディア掲載 2025.05.18
北海道新聞のインタビュー企画「興味深人(きょうみしんじん)」にて、Nagomi代表の村田美沙希が取材を受けました。
「“お世話できた” 悲しみの中に救いを」という見出しのもと、流産・死産で子どもを亡くす「ペリネイタル・ロス」を経験したご家族への支援について、村田自身の経験とともにお話しさせていただきました。
インタビューでお話しした内容
長男の死産という経験から
2019年、村田は第2子の長男を死産で亡くしました。予定日の直前まで順調だった妊娠経過が一変し、深い悲しみの中で大切な存在を見送ることになりました。入院中、病院の助産師さんが生きた子どもと同じように沐浴やお世話をしてくださり、一緒に手形・足形を取ってくださったことが、今も心に残る大切な時間になったといいます。
悲しみの吐け口を探して
退院後、悲しみを打ち明けられる場所が見つからず、深い孤独を経験しました。看護師時代に知った「グリーフケア」を思い出してオンライン講座を受講し、「母親が悲しんでよい」「向き合うことは母親自身のためになる」と学んだことが、回復への力になったと振り返ります。赤ちゃんの死がタブー視されがちな社会の中で、悲しみに素直に向き合える場の大切さを実感しました。
小さな肌着づくりから活動へ
亡くなった赤ちゃんに着せられる小さな肌着が市販されていない——その現実を知り、「肌着を着せることで、悲しみの中でも母親が赤ちゃんに何かしてあげられたと感じられる」という思いから、肌着づくりを始めました。現在は在胎週数に合わせた6サイズ(一番小さいもので約5cm)を用意し、赤ちゃんを納める「ひつぎ」なども製作・販売しています。
当事者に寄り添うピアサポート
2020年に夫婦で「なごみ」を立ち上げ、販売を通じて当事者の方々とつながる活動を続けてきました。購入された方が安心して気持ちを打ち明けられる第三者でありたいという思いから、ご自身の経験を伝え、「自分を大切にすること」をお話ししています。また、お別れの前にできることをまとめた冊子を作成し、購入者の方にお渡ししています。
全国の病院への肌着寄贈
すぐに火葬しなければならない状況でも、病院に肌着があれば赤ちゃんに着せてあげることができます。助成金を活用し、2024年度は35施設、2025年度は20施設へ肌着を寄贈する予定です。
村田は、Nagomiの活動とは別に、2023年8月に設立された「NPO法人ペリネイタル・ロスサポートなごみ」(Nagomiとは別組織)でも代表理事を務めています。ペリネイタル・ロスを経験された方が、パニックの中でも適切な情報にたどり着ける仕組みづくりを目指し、それぞれの活動を続けてまいります。
お問い合わせ
Nagomiでは、お洋服・ひつぎの製作販売のほか、オンライン個別相談も承っています。ご遺族はもちろん、医療従事者の方からのご相談もお受けしています。どうぞお気軽にお問い合わせください。