活動報告 2024.11.28
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の「第25回 社会貢献基金助成」のもとで実施した社会貢献活動事業について、ご報告いたします。
2024年4月から活動を開始し、11月には全国35施設へ産着・冊子合計393セットをお届けすることができました。ご支援いただきました全互協の皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
助成元: 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)
助成名: 第25回 社会貢献基金助成
対象地域: 北海道(道北・道南・道東・道央)、茨城県、東京都、千葉県、静岡県、愛知県、岐阜県、長野県、兵庫県、奈良県、滋賀県、鳥取県、山口県、福岡県、鹿児島県
本事業への支出総額(自己資金含む): 1,170,488円
活動の経過
2024年4月〜5月:調査・制作準備
妊娠12週以降の分娩を扱っている施設を全国各地でピックアップし、リスト化しました。あわせて、産着制作のための生地を購入し、制作を開始しました。
2024年6月〜10月:施設への案内・アンケート・制作
全国各地の分娩施設150件へ、本事業の説明と産着・冊子の無償提供を希望するかどうかのアンケートを実施しました。同時期に産着・おくるみの制作とラッピングを進めました。
2024年11月10日〜26日:発送
全国各地の35施設へ、産着・冊子合計393セットを発送しました。
発送実績
対象施設数:35施設
発送セット数:393セット(産着・冊子のセット)
発送期間:2024年11月10日〜26日
活動を通じて見えてきたこと
アンケートへの反応から
150件に案内を送ったところ、返信があったのは約2割の施設でした。返信が少なかった背景として、すでに産着の準備がある施設、本団体(ピアサポートグループ)への認知不足、周産期喪失のグリーフケアに対する医療現場での関心の低さ、などが考えられます。
医療従事者の声
返信のあった施設からは、以下のような声が届きました。
- 「これまでは医療従事者が作っていた」
- 「患者任せにしてしまっていた」
- 「このようなお洋服があるとは知らなかった」
- 「助産師の負担が減って助かる」
周産期喪失のグリーフケアに関する情報が医療現場に十分届いていないこと、認知・重要性がまだ低い段階にあることを改めて実感しました。
現場のグリーフケアにおける課題
分娩施設の助産師・看護師長への案内をきっかけに、現場が抱える課題も寄せられました。
- 「経験年数が低いスタッフが、赤ちゃんを亡くされたお母さんや家族の方にどのように関わればいいかわからない。お洋服をきっかけに、グリーフケアを考える機会にしたい」
- 「グリーフケアをしたスタッフ自身の心のケアに悩んでいる」
- 「退院後の継続支援のあり方に悩んでいる」
産着や冊子という「きっかけ」をとおして、医療従事者が院内でグリーフケアの文化を育てていただけるよう、Nagomiは引き続き働きかけてまいります。そして、産着や冊子を受け取ったお母さんやご家族の心の支えに、少しでもなれれば幸いです。
今後に向けて
今回の活動で得られた現場の声や課題を活かし、提供物品の実用性をさらに高めながら、引き続き周産期喪失のグリーフケアの普及・啓発を続けてまいります。
周産期喪失に対するグリーフケアにとどまらず、大切な人とのさまざまな死別を経験し、つらい思いを抱える方々が、社会的にも適切なグリーフケアを受けられる——そんな相互理解のある社会づくりを目指して、活動を続けてまいります。
お問い合わせ
Nagomiでは、お洋服・お棺・冊子の提供のほか、オンライン個別相談なども承っています。医療機関・行政の皆さまからのご相談もお受けしています。どうぞお気軽にお問い合わせください。