メディア掲載 2023.08.10
札幌市市民活動サポートセンターが発行する情報誌「みんなのしみサポ」第65号(令和5年8月発行)に、Nagomi代表の村田美沙希・大樹夫妻の対談インタビューが掲載されました。
新聞のコラムとは異なり、見開きの特集として、活動を始めた経緯から、夫・大樹の視点、そして今後のビジョンまでをじっくりとお話しさせていただきました。
インタビューでお話しした内容
活動を始めた経緯
2019年4月、村田美沙希は第2子の長男を死産で亡くしました。周囲に同じ経験をした人がおらず、深い孤独と自責の念に苦しむ中で、インターネットを通じて、産声のないお産を経験し悲しんでいる母親やご家族がたくさんいることを知ります。グリーフ(大切な存在を亡くした悲しみが心身に及ぼす影響)の知識を得ることで少しずつ前を向けるようになった経験から、「同じ孤独を抱える方に支援を届けたい」と活動を始めました。
お洋服づくりから当事者支援へ
最初に取り組んだのは、亡くなった赤ちゃんのための産着・ベビードレスづくりでした。「お洋服1枚でお母さんがこんなにも救われる」と感動したことがきっかけです。当初は友人の助産師に寄付していましたが、当事者の声を直接聞きたいという思いから、お届けを通じたつながりづくりへ。「お洋服がきっかけで、やっと自分の思いを話せた」という声が、個別相談や分かち合いの会の開催へとつながっていきました。
妊娠中から産後まで寄り添った経験
出生前診断を機に人工死産を選択されたご夫婦に対し、おなかの赤ちゃんと過ごせる時間にできること、どんなお産を迎えたいか、産後をどう家族で過ごしたいかを一緒に話し合い、病院への伝え方もアドバイスしました。妊娠中から産後まで継続的に寄り添った、印象深い支援だったといいます。
夫・大樹の視点と、これからのビジョン
本誌では、夫・大樹の想いも語られました。3年間、個人レベルで活動を続ける中で、当事者の声を行政や医療機関に届ける難しさを感じ、「これまで大切にしてきた繊細さ」と「公的な信用」の両立を目指してNPO法人格の取得を決意したこと。今後は、グリーフをめぐる制度づくりや医療機関との連携にも力を入れていきたいという展望が示されています。
美沙希は「誰かが流産・死産を経験したと話したとき、周囲が特別視せず自然に寄り添える社会になってほしい。そのために、小・中学校の教育で『赤ちゃんを亡くすこと』にも触れる機会が必要」と、これからへの願いを語っています。
お問い合わせ
Nagomiでは、お洋服の製作販売のほか、オンライン個別相談や分かち合いの会などを行っています。ご遺族はもちろん、医療従事者の方からのご相談もお受けしています。どうぞお気軽にお問い合わせください。