「なごみ」は、流産・死産・新生児死・人工妊娠中絶などで赤ちゃんを亡くされたご両親とそのご家族のグリーフケアを実施しています。
この、「なごみ」を立ち上げたきっかけは、私自身が2019年に妊娠39週0日で「常位胎盤早期剥離」による死産を経験したことです。
その際に流産や死産などで赤ちゃんを亡くされた「赤ちゃん」と「お母さん」、そして「ご家族」の支援が不十分で、また当事者からは切り出しにくいことであると気づかされました。そこで、看護師としての経験とスキル、取得したグリーフ専門士としての知識を活かし当事者とそのご家族のサポートをスタートしました。
赤ちゃんの誕生を心待ちにされていたご両親・ご家族にとって、突然赤ちゃんを失った悲しみの心身への負担は計り知れないないものです。また、流産や死産は事情を知らない限り、周囲に気づかれにくい悲嘆(公認されないグリーフ)です。話題にされる機会が少なく、経験者は人知れず哀しみを深める傾向にあります。
辛い現実の中で赤ちゃんへの思いを大切にし、お母さんとご家族のケアを行うことは当事者のこれからを生きる力となると信じています。
「なごみ」の製品やケアがやご家族、またサポートされる医療者関係者の皆様一助となれば幸いです。
代表 村田 美沙希